加世田病院作業療法長期実習クリニカル・クラークシップ・パス(旧):新版は「CCSパス」を参照してください。
  イベント 目標 目的
前期 第1週 臨床場面になれる MTDLPをイメージしながら観察する 疾患特性に合わせて評価項目に優先順位を考える
  観察・関与観察 観察と関与の技法と実際を学ぶ 学生資質と観察目的にあわせた情報収集手法を知る
  プレゼンテーション 情報を分かりやすくまとめ伝える 必要な情報を選択し他者に伝える
  マスターキー 患者の安全確保について知る 制限やルールの療養生活支援としての意味を知る
       
第2週 評価構造を意識する 未収集項目を予定や計画として要点を列挙できる 要追加情報の取捨選択をする
  ICFに沿った評価 全体像をICFに基づいて利点や問題として整理する 共通言語(理解)としてICFを利用する
  援助とプログラムの関係 関係構築、動機付けなどを中心としたアプローチの実施を知る 治療者-OTS関係を構築する
  文献に基づく解釈 根拠に基づいたアプローチの実施 EBOTの実際を知る⇔善意に頼ってしまいがちなOTSの存在を知る
  プレゼンテーション スタッフに対して評価項目の実践内容の説明ができる クライエントニーズをイメージできる
  物品管理 治療材料や備品から治療環境整備を考慮できる 外的因子や環境因子としての物理環境を考慮する
       
中期 第3週 プログラムの検討 評価側面、介入技法などの検討ができる 作業療法の治療特性(作業行動)から効果判定や手法の検討がおこなえる
  職業人としての意識 チームに貢献し、チームに大切にされる チームの信頼関係を発展させる
  報告・連絡・相談・確認 重要箇所の要点を共有できる 朝礼やミーティングを自分やチームのために有効に利用する
  他からの情報 他部門からのクライエント情報を有効に利用できる 各専門職種の特性を知り、治療構造に反映してゆく
       
第4週 OTS実習中間報告 実習課題の未達成やOTSの特性を知る OTSの特性に合わせてバランスのとれた課題達成を目指す
  評価(聞き取り)の実施 作業活動の効果判定(目的達成度の把握) 合意された目的や目標を知る→目的や目標の階層構造を知る
  追加・修正プログラムの理解 効果を肌身に感じ取りながら作業療法の場に参加できる 新たな知見から治療構造を見直し考察できる
       
後期 第5週 ゴール設定の検討 これまでの課題情報からOTゴールの再検討ができる 他の共同治療者と情報を共有しながら作業活動を構築してゆく
       
最終週 長期実習の振り返り 得られた情報やこれまでの経過から事例や課題達成を報告する 症例と作業療法アプローチの全体像がイメージできるようになる
  発表用レジュメ完成 最終週初めに草稿を提出、その後週内で推敲 発表主題に必要な情報を取捨選択しまとめる
  症例報告 ※希望者のみ パワポに要点をまとめ、話し言葉で口述する
  電子データ破棄 患者情報の徹底した管理意識を持つ 実習で得た全電子データをOT室パソコンに保存管理し、院外へは絶対持ち出さない
長期実習生一日の流れの例(担当が「趣味活動」枠の入院患者の場合) ※パスは6週間を基準としてあります。8・10週の場合、5週に続き4・5週の
8:00 病院着(更衣)、患者用湯茶準備 訓練室環境整備(ダスキン使用)   課題を繰り返し、課題内容を洗練してゆきます。
8:35頃 精神科OT部門朝礼
午前中の活動準備(OTSで計画して行動する) ※受持症例は個人1名、小集団1を基本としますがCCSの進捗次第です。
9:00 プレミーティング:am活動確認、OTS行動や注意点などの確認
9:10 患者誘導(OT室待機の場合有り) ※治療場面の指導は当日のアテンダント(=担当者)が指導します。
9:20 OT開始(10:30お茶休憩、11:30終了)   SVは、実習全体(臨床、OT科学、学校の課題、生活全体)への指導や助言を行います。
11:30 訓練室・廊下の飲みこぼし拭き取り、患者用トイレ清掃、使用備品チェック、ドア消毒など
11:45 アフターミーティング ※16時半からのプレゼンは出来るだけ白板を利用し行ってください。
12:00 昼休み:(12:00〜12:30OT職員不在、DC職員在室)
13:10 プレミーティング:pm活動確認、OTS行動確認
13:20 患者誘導
13:30 OT開始(15:00お茶休憩、15:40終了)
15:40 訓練室・廊下の飲みこぼし拭き取り、使用備品チェック、ドア消毒など
15:55 アフターミーティング、事後確認・報告 ※デイケアでの実習となった場合には一日の流れが異なります。
16:30 実習プレゼンテーション、17時まではデイリーノートなどの整理に待機部屋を使って構いません   参加前日までに行動計画を立てデイケア職員に相談することになります。
文責:堀木周作 2025.5