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その前に・・・
私たちが提供するサービスの領域(いわゆるACTです)
日常生活上のリハビリテーション : 食事、買い物、衣服、移動、対人関係などの技能獲得と維持・持続。
家族支援 : 危機介入、家族心理教育など。
就労支援 : 通所リハビリテーション事業、援助付き就労、ジョブコーチなど。
申請手続き支援 : 障害年金や生活保護、通院費公費負担制度、障害者手帳など社会保障に関する申請を支援。
健康促進 : 健康教育、健診や健康チェック、救急利用法など。
薬物療法支援 : 向精神薬に関する教育、副作用への対処や管理、服薬遵守のチェックなど。
居住支援 : 住居選択、維持技能、近所や自治会とのつきあい方など。
金銭管理支援 : 収入計画、支出管理技能など。
相談 : 問題解決、目標指向型、コミュニケーション技能など。
その他 : リエゾン・コンサルテーション。
精神障害の作業療法 | ||
精神疾患により、生活をするうえでの支障があったり、問題を抱えていらっしゃる方々に対して個別プログラムや、グループによる集団での活動を利用して、具体的・現実的な作業活動(遊び、創作活動、運動的なものから日常の家庭生活や社会生活に関連する生活活動やスキルトレーニングなどまで)への参加と適応の機会を提供し、そのための援助と訓練や指導を行います。 これにより、精神機能、対人関係能力、運動・行為・動作能力などの諸能力の向上や、維持改善をめざし、その人にとってより健康的な生活がおくれるようにサービスを行うものです。 |
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作業療法の目的 | ||
1.症状安定に向けての援助 作業活動を通じて気分転換を図ると共に、諸欲求の充足を促進し、情動の不安定さや思考・行動のまとまりのなさを調整するとともに、健康な心身機能の維持促進を促します。 2.対人関係への援助 心の葛藤を理解しながら、本人の納得のいく対人場面への参加を提供します。そこでは、担当職員やグループメンバーとの対人関係をはじめとし他の人と、より良く交流していけるような体験の場所として作業療法場面を提供します。 また、ここから集団での対人関係の問題解決のための糸口を探り、訓練や調整の機会となるように援助と手助けをします。 3.基本的な日常生活への援助 病気のために不規則になりがちな生活上の諸問題の原因を特定しながら、その修正や改善のための支援を行います。また、生活に必要な様々な生活技術獲得のための場を提供します。 4.社会生活への援助 主体的な生活をめざせるよう、本人にとってより良い社会生活が営めるよう、入院からコミュニティーでの生活に及ぶ範囲の援助を行います。 |
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作業療法の実際 | ||
・馴染みのある、または興味や感心のある活動を通し、自分の気持ちを表現したり、気分の発散などをはかります。 ・道具や材料を扱い、活動したり、作品を作ったりすることで、自分の能力の限界や効果的使用を知ったり、自信をつけたりします。 ・担当職員との人間関係や、他の人との共同活動を通した関係において、他者に認められたり、他者を支えたりすることによって、集団における所属感を育成したり、自分の存在とそこからの自己効力感を体験、確認します。 ・わき起こってくる身体感覚や情動への気づきと、その処理や表現の仕方を練習します。 ・自分の気持ちの伝え方など、他者との対応の仕方を練習します。 ・金銭管理、家事、健康管理などを行う上での指導や助言、相談を行います。 ・活動を通し、身体を動かしたり、効果的な時間利用の体験や環境への適応をとおして、健康的な生活体系の維持、改善を目指します。 ・趣味や余暇活動を育成することで、注意や感心を現実的で安心して行える活動に向けると同時に、そのバランスを訓練し、社会性を育む機会へと繋げ、養います。 ・仕事的な作業を通し、作業を遂行する能力を確認し、作業の習慣化、作業に対する心身両面からの耐性や効果的な休息の取り方を学んでいきます。 ・就労に向けての相談や指導を行います。 ・家族などに対し、相談、助言などをおこなったり、心理教育への参加の機会を提供します。 |
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対象疾患 | ||
統合失調症、そううつ病、不安障害、人格障害、てんかん、アルコール依存症、薬物依存症、認知症、その他の疾患 以上 文責堀木 |
以下、(社)日本作業療法士協会HPより
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